ネタバレ感想
開幕からお茶会を楽しむ安寿といつ花。
というか、なんでこの二人悠長にお茶してるんだろう……?
などと思っていると、安寿が唐突に昔話を始めます。
「優しいお母さん」「たった一人の愛娘」「あえて小さな島の片隅に生きてきた」辺りのキーワードからして、おそらくはるいの母・瞭の事でしょうね。
何でこの子自分が生まれる前の事を見てきたように語るの……?恐ろしい子……。
「困ったときにお祈りする癖に神の決めた運命に逆らうのはおかしい」という安寿の運命論は含蓄がありますね。無神論者の癖に都合の良いときだけ神頼みしている僕も耳が痛い…。
人間のままでは神の運命にあらがえない。だから彼女は人間をやめ、鬼になった。
『あなたたちと同じように』
……あなた「たち・・」?
安寿に衝撃の事実を聞かされ、いつ花は言葉にならない声を上げながら発狂してしまいます。
「あなたたち」がいつ花を含んでいるのは明白でしょう。
しかし気になるのは、いつからいつ花が人間をやめていたのか?
この発狂具合を見ると恐らく自覚はなかったんでしょう。普通に考えれば数話前で更科に何かされたような描写があるのでそこが怪しいのですが、案外もっと昔から、それこそ生まれた時点で人為的に創られた子供だったりするのかも知れません。
そしてここからが急展開。
ウリエルが部屋に踏み込むなり、上司であるはずの安寿に銃を突きつけます。
しかし安寿は威嚇射撃(ウリエルは狙って撃ってたかも)にも余裕の表情を崩しません。
そして更に窓からガラスを割ってハニエルとガブリエルが突入してきます。痛そう。
ウリエルは彼女達二人に、安寿の処理を命じます。
しっかし、「処理」って実験体でも手に掛けるような表現だな…。安寿もキジンみたいな口ぶりしてましたし、前半のやりとりからしても案外本当にウリエルの実験体としてこの世に生を受けた命なのかも知れないですけど。
困ったようにミカエルとウリエルを交互に見やるハニエルの表情、地味に好き。
その末の決断は――ウリエルへの攻撃!
ウリエルは一切躊躇せず銃で迎撃しますが、狙いを外して懐に飛び込まれてしまいます。ウリエル、実は銃の扱い下手っぴなのでは……?
ハニエルは胸を撃たれ絶命、ウリエルは手首を斬られ重傷。
喧嘩稼業の梶原さんの時も思ったけど、こんなに手首バッサリいってても案外出血多量で即死しないもんなんですね……。
ウリエルの「模造品」という言葉からして、ハニエルも彼女の被検体か何かだったんでしょうか。
安寿が事態に気を取られている隙に、ナナが動く。
背後から奇襲をかけようとした所でENDです。
次回で安寿のキジンとしての実力が解禁されるのか、それとも案外抵抗せず刺されちゃうのか。
それではまた来月。