いでおろーぐ! 1巻感想

「恋愛を放棄せよ!すべての恋愛感情は幻想である!」雪の降るクリスマス・イヴ、カップルだらけの渋谷。街の様子に僻易していた非リア充の高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ!」との想いを胸に、彼女が議長を務める“反恋愛主義青年同盟部”の活動に参加する。やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだが―!?「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する!」

あらすじ見てから即買い余裕でした。

本書を簡潔に説明するなら、『共産主義者のノリでリア充を撲滅する物語』とでも言い表せばよいでしょうか。「愚昧なる資本主義の走狗共に階級的鉄槌を下し革命を完遂せよ!」みたいな感じの共産主義独特の言葉遣いを要所要所でパロっているのがなかなかツボにきます。ちなみに今の文章は即興で書いたのですが、やっぱり『本物』には程遠いですね……。


良くも悪くも文章が固く、本を読みなれている人でないと若干手が止まる部分があるかもしれませんが、その分話の面白さは保証します。

序盤の領家ちゃんの演説然り、終盤の学校封鎖然り、やっぱり全力でアホなことをやる作品は面白いですね。隠し部屋を部室にするとかロマンの塊です。

スクールランブルの校内サバゲー回とかもそうですが、作中の登場人物ほぼ全員が一丸になってバカやってる作品が好物なんです。

ただ、一巻読んだ時点で謎の幼女(作中で名前は明らかにされていない)は出さないほうがよかったんじゃないかと思ったりします。

この幼女は神のような存在で、随所で全能ぶりを発揮しているのですが、そのせいで『もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな』状態になってしまっています。彼女はある目的のために主人公と協力関係を結ぶのですが、その目的も自身の全能性をふるえばすぐに達成できそうな内容でしたし、主人公を陰で操って暗躍する必要はあるのでしょうか。一応終盤でその理由は軽く触れているのですが、正直腑に落ちませんでした。

個人的には異能や魔法なしの世界でワイワイガヤガヤ反恋活動していれば作品としてのオリジナリティが出たと思うのですが、超常存在である彼女が登場したせいでハルヒとモロ被りの展開になってしまったような気がしてならないのです。この作品SF要素いる……?

ともあれ、周囲を問答無用に巻き込んで行われる反恋活動とか領家ちゃんの演説とか個性豊かな仲間たちの掛け合いとか、見どころは確かに多い作品なので、興味を持たれたらぜひご一読を。

近いうちにアニメ化しそうな作品の一つだと思うのですが、果たして……?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする